「源氏物語」「平家物語」「南総里見八犬伝」などの日本の古典、「戦争と平和」「罪と罰」「アンナ・カレーニナ」「赤と黒」などの外国文学長編は結構読んでます。といってもジュニア版で。
小学生の頃、若干クラスから浮き気味だったこともあって、とにかく本の世界に逃避していました。かたっぱしから読んでいた中の一つがそれらの本だったわけです。
その後、「源氏物語」や「平家物語」「枕草子」といった日本の古典や「戦争と平和」「赤と黒」などは全訳のものを通読しましたが、半分ぐらいはジュニア版どまりのままです。
で、いつも思うのは「ジュニア版は『読んだ』の中に入るのか?」ということなのです。
一応、あらすじや世界観は語れるんです。だってストーリーを知っているんだから。
ただ、ジュニア版ってあくまでも「ジュニア向け」だから、場面ごと割愛されているものもあって「本当にその小説の世界観なのか?」と言われるとかなり不安が残ります。自信をもって「読んだ」とは言い切れない自分がいる。
一方で、ジュニア版とはいえ「読んで」はいるので、特に古典の入試問題などは「はいはい、この場面ね」ぐらいのノリでスムーズに解ける、ちょっと偉そうに蘊蓄が語れる、等のメリットは享受してきました(笑)
ジュニア版って、その世界の入口としてはよくできているな、と思います。分かりやすいし、とっつきやすい。ただ、あくまでも「入口」。やはり、その世界観を理解するには、通読しなければ、と思うのです。
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